将来や進路について考える中学生のためのヒント集

勉強するより働きたい!高校卒業で就職する人の割合は?

高校卒業後の進路は大学や専門学校に行くだけではありません。
勉強するよりも早く社会に出て働きたいという人もいます。

 

実際にどのぐらいの割合なのか最新のデータを調べてみました。

 

高校卒業で就職した人の割合は17.8%(2017年)

高校卒業で就職した人の割合を時系列でみると下記のようになっています。

 

男子女子
2017年17.821.514.0
2010年15.818.413.1
2000年18.620.716.5
1990年35.234.236.2
1980年42.940.245.6
1970年58.255.461.2
1960年61.363.758.6
1950年44.947.935.7

(データ出所:文部科学省「卒業者に占める就職者の割合」)

 

2017年3月に高校を卒業した人のうち就職した人は17.8%
6人に1人よりも少し多い割合となっています。

 

過去のデータを見ると最も高かったのは1961年の64.0%。
2人に1人以上が高校卒業で就職するという時代が続きました。

 

50%を下回ったのは1974年(48.0%)。
1994年には30%も下回り、2010年15.8%が最も低い数値です。

 

2010年以降はやや上昇傾向にあり、最近では2015年=17.8%、2016年=17.9%、2017年=17.8%と3年続けて同水準で落ち着いています。

 

男子のほうが高い

男女別にみると、男子のほうが高いのが最近の傾向です。

 

かつては女子のほうが高かったのですが、2017年は男子21.5%女子14.0%と男女で7ポイント以上の差がついています。

 

なお、男子の21.5%とは5人に1人以上の割合、女子の14.0%はおよそ7人に1人の割合です。男女でそれなりに差があるようです。

 

高卒就職率100%?とは

インターネットで「高卒就職率」と検索すると100%に近い数字が出てくることがあります。
この場合の「高卒就職率」とは、就職を希望した人が就職できた割合を意味しています。

 

高卒就職率=(分子)高卒で就職した人/(分母)高卒で就職を希望した人

 

この場合は分母から大学や専門学校に進学する人は除かれています。
なので、100%に近い数字になっているのです。

 

あたり前ですが、大学進学だけが進路ではありません。
ここの数値も参考にしてみてください。

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